なかの皮フ科

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「たかの橋駅」徒歩1分、広島市中区にある女医のいる皮フ科

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血管腫(赤あざ)・赤ら顔・
ニキビ跡にレーザー治療

【VビームⅡとは】
当院ではVビームⅡを使ったレーザー治療を行っています。VビームⅡとは、米国のキャンデラ社が作った血管性の病変に対して効果の高いレーザー治療が行える機器です。赤あざと言われる血管腫(単純性血管腫・苺状(乳児)血管腫)、毛細血管拡張症には医療保険が適応されます。ただし、3か月以上間を空けて治療する場合に限られます。また、自費診療にはなりますがニキビの炎症後の赤みや老化によって起こる血管腫(老人性血管腫)の治療にも効果が期待できます。
色素レーザーは血の赤い色に大変良く吸収される特長を持っています。オレンジ色のレーザー光を肌に当てると、肌を通り抜けて血管を流れる血に当たって熱を持ち、その熱を利用して血管をふさいでいきます。1回ですべての血管をふせぐことはできませんので、期間を空けて繰り返しレーザーを当てることで血が流れにくくなり、血管はだんだん目立たなくなります。

【当院での治療について】
VビームⅡを使った当院のレーザー治療は、保険適応の治療と保険適応外の自費での治療があります。
<保険適応の治療>
●単純性血管腫
平坦な赤いアザが顔や手足などに生まれつきある場合、大人になっても自然に消えないことがあります。初めは平らな赤アザであっても体の成長によって患部が盛り上がる場合がありますので子どもの頃から早めに治療を開始するのが効果的です。

●苺状血管腫(乳児血管腫)
生後1~4週間ぐらいで全身どの部位でもあらわれ始める赤いアザです。数カ月で急速に大きくなります。数年間にかけて少しずつ消えていきますが、多くの場合は皮膚にたるみや痕が残ってしまいます。早めの治療をおすすめします。アザの大きさや大きくなっていく速度によっては総合病院を紹介する場合があります。

●毛細血管拡張症

「赤ら顔」とも呼ばれ、気温の変化や緊張など少しの刺激でも細い血管が浮き出て、頬や鼻の下や頭が赤くなる症状です。原因は解明されていませんが、年齢と紫外線の影響でより目立ちやすくなると言われています。

<自費診療での治療>
●ニキビの炎症後の赤み、ニキビ跡
●傷あとの赤み、ケロイドの赤み
●老人性血管腫
●イボ(場合による)

【治療の流れについて】
VビームⅡの治療を受ける流れをご説明します。
<1.診断と説明>
VビームⅡの治療をご希望の方は、レーザー治療が適しているかの診断と説明を行います。この診断の際に妊娠中の方、日光過敏症の方、てんかん発作の既往歴のある方などは治療をお断りすることがあります。この日にレーザー治療の予約をお取りいただくようになっています。

<2.施術>
レーザーの照射を行います。必ずノーメイク(基礎化粧もなし)で御来院ください。レーザー照射時は輪ゴムではじかれるような痛みがあります。機器の冷却装置で緩和しながら行いますが照射が必要な範囲が大きい場合や、痛みに強くない方には麻酔も使用することも可能ですのでお気軽におっしゃってください。治療時間は1分∼10分程度となっています。

<3.施術後>
レーザー治療の当日はワセリンを塗っていただきます。翌日から入浴が可能になりますが、熱いお湯をかけたり、患部を強くこすったりはしないようにしてください。

【副作用とダウンタイムについて】
VビームⅡの治療を受けた後に出る副作用をご説明します。
治療後数時間から2日間にかけて、レーザー照射部位に赤みや腫れた感じ、ヒリヒリとした痛みがあらわれることがあります。患部を冷やす、炎症があれば外用薬を塗ることで対処します。内出血が起きた際は1∼2週間後に消えていきます。また、レーザー照射の度合いによっては、かさぶたや水ぶくれが出る場合があります。2週間程度で消えますが軟膏を塗るなどして対処します。その後は、炎症後色素沈着といって肌が茶色くなることがありますが数カ月でほとんど消えます。
家にいる時や外出する際は紫外線の予防が必要になります。肌が茶色くなることを防ぐために遮光するか日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。

【治療回数について】
レーザー治療は1回で症状が改善するわけではなく、何回か通院することで徐々に改善していきます。主な疾患についての治療回数の目安です。
<保険適応の治療>
●単純性血管腫・苺状血管腫・・・・・5回以上

【費用について】
<保険適応の治療>
保険適応治療の場合における費用は、レーザーを照射する範囲で変化します。3割負担の場合で10平方cmの照射費用は6510円です。そこから10平方cm範囲が大きくなる度に、1500円ずつ上がっていきます。最大で180平方cmまで照射が可能となっています。症状や面積によっては保険適用対象外になる可能性がありますのでご了承ください。